そんなあなたには、
八木沢里志の「純喫茶トルンカ しあわせの香り」がおススメ!
結論からいえば、この本の素晴らしいところは以下のとおりです
本の雰囲気が原田マハさんと似ているので、原田マハさん好きには特におススメです
では、さっそく「しあわせの香り」を紹介していきましょう!
「純喫茶トルンカ しあわせの香り」のあらすじ
では、あらすじから紹介していきましょう。
「純喫茶トルンカ」の第二弾!
下町にひっそりと佇む喫茶店。そこは、珈琲が自慢のレトロなお店でした。そこの中だけは、魔法がかけられたように、ゆっくりと時はながれていきます。マスターと看板娘の立花雫。訪れた人々は、孤独や悲しみを抱えた人たちの心を開いていくのでした。
徳間書店HPから引用
喫茶店の常連さん達の人生が、オムニバス形式で展開されていきます
「純喫茶トルンカ しあわせの香り」 の魅力3点
では、早速「純喫茶トルンカ しあわせの香り」の魅力を3つ紹介します!
八木沢里志さんの文章のタッチがやさしい
1つ目の魅力は「 八木沢里志さんの文章のタッチがやさしい 」ところ。
とにかく、八木沢里志さんの日常の切り取り方が巧みです。
心温まり、ほっこりし、癒されます
舞台は純喫茶や下町の商店街。
ありふれた日常の風景が、八木沢里志さんの文章で素敵な一瞬に変わっていきます
イメージとしては・・・
「あ、夕焼けってこんなに美しいんだ」
とか、ふと感動することないですか?
そのようなじわっとする情景描写がたくさん散りばめられています
登場人物のやさしさに心温まる
2つ目の魅力は「 登場人物のやさしさに心温まる」ところです。
これについては、好きなシーンから紹介しますね。
同じ喫茶店の常連さん(千代子おばあちゃん)から相談を受けたときのヒロさんの言葉です。
「『人生、遅いことなんてない』なんてもっともらしく言う連中が世の中にはいるじゃないですか。
でも俺の人生、遅いことばかりでした。
それでも心残りがあるのなら、たとえそれが手遅れでもやらないよりはいい。
そんな風に俺は思います。」
(それから慌てたように早口で付け加えます)
「誤解しないでください。別に千代子さんに何かしろと言うわけじゃありません。
そんなの誰にも言えることじゃあない。
ただ、俺が言いたいのは、そういう考え方もあるってことです。」
八木沢里志「純喫茶トルンカ しあわせの香り」から引用
この本の登場人物は、決して押しつけがましくなく、寄り添います。
わたしたちは立場や性格も違う。
決してその人の悩みを理解はできないし、ましてや解決もできない
だから、わたしたちができることは、そっと寄り添うことだけなんだ
本の登場人物から、本当のやさしさって何かって、気付かされます
幸せって身近にあることに気付ける
3つ目の魅力は「幸せって身近にあることに気付ける 」ところです。
これも好きなシーンから紹介しましょう。
過酷な仕事で鬱を経験した宇津井が、元恋人の絢子に言う言葉です。
「俺、昔すっごい傲慢だったろ?
気分屋で自分勝手で。なんも見えてなかったんだよなあ。
自分がこんな目にあって、はじめて知った。
普通に暮らせるってことが、笑えるってことが、こんなにも素晴らしいことなんだって。
それで、以前よりはちょっとは人の痛みとかが分かる人間になれたかなって。
少しはやさしくなれた気がするんだよな」
八木沢里志「純喫茶トルンカ しあわせの香り」から引用
もう1つ、好きなシーンの紹介。
宇津井が、元恋人の絢子とこたつに入りながら深夜のバラエティ番組を見て言う言葉です
「なんか学生時代に戻ったみたいだな。
悪くないよな。
先のこととか考えると、不安だらけだけどさ、
こんな夜があったっていいよな」
八木沢里志「純喫茶トルンカ しあわせの香り」から引用
TV見て笑ったり、
美味しいご飯食べたり、
こたつでぬくぬくしたり、
温かいお布団に入ったり、
家族と団らんしたり
実は、本当の幸せって、ありふれた日常の中にある。
大事なのは、その幸せに気付けるかどうかなんですね。
「しあわせの香り」を読むと、そんなごく当たり前の日常を大事にしよう、かみしめようと思えました。
【まとめ】八木沢里志の「純喫茶トルンカ しあわせの香り」の魅力3点
というわけで、八木沢里志さんの「純喫茶トルンカ しあわせの香り」 の魅力をお伝えしてきました。
まとめると以下のとおりです。
心温まる、やさしい小説をお求めなら、まさにバッチしだと思うので、是非読んでみてくださいね!
(おまけ)ドラマ・映画化するなら、どういう配役がいい!?
「ドラマ・映画化するなら、どういう配役がいいかな」
って妄想しながら、小説読むと楽しいですよね(←私の趣味ですw)
というわけで、私が勝手に妄想した配役を紹介します!
(年齢設定があまりあってないけど、そこは頭の中で勝手に補正かけてますw)
以上です!!
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