なんで、ママは、すぐ子どもの変化に気づけるんだろう……?
子どものちょっとした変化にも、
すぐ気づけるママ。
子どもの大きな変化にも、
なかなか気づけないパパ(残念なわたし)。
ママとパパの差、それは
「子どもへの『理解力』の差」だと気づきました。
理解力とはなにか?
文章の専門家である山口拓朗さんは、
理解力をつぎのように定義します。
「理解したつもり」という壁を
乗り越えて、
深みへと踏み込む力のこと。
『1%の本質を最速でつかむ『理解力』(山口拓朗著)プロローグ
ママは、
つねに子どもの目線にたって、
子どもから見える景色や、
こころの奥底を
推察しつづけているから、
ちょっとしたことにもアンテナが立つんです。
幼稚園に行きたくない3歳ひとり息子
我が家には、
3歳のひとり息子がいます。
2歳からプレ幼稚園にかよっていますが、
3歳になり、クラスが変わると、
幼稚園に行くのを、急に嫌がるように。
「ようちえんにいきたくないぃぃ!」
「なんでいかないといけないんだぁぁぁ!」
全力で泣き叫ぶ毎日。
あさから阿鼻叫喚のよう……
子どもにも「計画」がある
「なんでこんなに幼稚園に行きたくないんだろう……」
夫婦であれこれ考えました。
まあ環境もかわったし、仕方がないかな……
どこかあきらめの気持ちもあったんです。
しかし、
妻は、一歩踏み込み、つぎのように考えました。
いつまで行けばやすみか、分からないから、不安なのかも!
たしかに、
大人も、土日がいつくるかわからない一週間とか最悪ですよね……
ずっと月曜日だったらどうしよう……。
毎日が、サザエさん症候群です。
そこで、子どもに、
休みまでのスケジュール感をつかませるため、
カレンダーをピンク(登園日)と青(休園日)でぬりわけ、
「あと何日いけば、おやすみだよ!」
と伝えるようにしました。
そして、登園のたびに、シールを貼るようにしました。
はじめて数日、
子どもが、
自分から「あと何日だね」と言うように。
帰ってきて、シールを貼るのも、楽しいみたいです。
エンドが見えることで、
気がラクになり、
「ちょっと踏ん張ってみるか」
という気持ちが芽生えたのかもしれません。
子どもにも「自尊心」がある
それでも、子どもの
「行きたくないぃぃぃ!!」は、
完全におさまったわけではありません。
慣れるしかないかな……
パパがあきらめかけたとき、
ママがまた気づきました。
最後に登園すると、泣いている姿をみんなに見られるから、嫌なのかも!
これまでは、
あまりにも泣きじゃくるので、かわいそうで、
家を出るのが遅れ、
登園が最後になっていたんです。
ついた頃には、
みんなは友達の輪ができていて、
そこに満を持して登場する、
号泣するmy son(どーん)。
大勢のともだちに泣き姿をみられ、
自尊心が傷つけられていたのかもしれません。
そこで、
自宅の時計を30分ほど早め、
前倒しで登園するように。
すると、今週は、
家を出るまでは、泣かなくなりました!
(幼稚園についたら、泣いちゃいますが汗)
帰ってきて
「◯◯ちゃんも泣いてたよー」と笑顔でいっていました。
恥ずかしさが消えたことにくわえ、
ほかにも泣いて登園するともだちを見て、
「ひとりじゃない」ことに気づけたのかもしれません。
ウラにかくされた気持ちを推察しつづける
わたしは、
「環境が変わったから、仕方がないか……」
とあきらめていました。
でも妻は、
子どもが少しでも心地よい幼稚園生活が送れるよう、
子どものことばや行動のウラに隠された気持ちや考えを、
推察しつづけました。
「子どもへの理解に対する貪欲な姿勢」が、
ふたりの差を生んでいたんですね。
理解が貧弱なヨチヨチパパのわたし(泣)は、まずは、
相手の目線にたって、
見える景色や、
こころの奥底を、
推察するよう、がんばります。
- 幼稚園につくのが最後だと、子どもにはどんな景色が見えるのかなぁ……
- そのときの子どものどう考えているのかなぁ…… とか
妻にはまったくおよびませんが、
すこしでも子どもに寄り添える親になれるよう、
理解力をきたえたいです。
相手を理解しようとする行為は
「愛」そのものです。
『1%の本質を最速でつかむ『理解力』(山口拓朗著)P311
山口拓朗さん、ありがとうございました。
すべての本質である「理解力」を、
明確な言語化で整理いただき、
わたしも理解が深まりました。
……おっと、でも、ここで満足しちゃダメですね。
(理解力とは)
「理解したつもり」という壁を
乗り越えて、
深みへと踏み込む力のこと。
『1%の本質を最速でつかむ『理解力』(山口拓朗著)プロローグから引用
理解を深める旅におわりはありません。
人生を通じ、自問自答を繰り返します。
山口拓朗さん、貴重な本を世に出していただき、ありがとうございました。
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