幼稚園に行くのが嫌な息子
わが家には、3歳の一人息子がいます。
元々、幼稚園に行くときは、
「嫌だ!」と泣いていたのですが、
先月くらいから、
泣かずに行けるようになり、
親として
すっかり「安心」していました。
ところが、
先週から、
「行きたくないぃ!!」と
鬼の形相で、ギャン泣き。
幼稚園についても、
「絶対いかないぃぃ!!」と
チャイルドシートにしがみつき、
仕方がなく
家に引き返すこともありました。
どうしたんだろう?と思い、
「先週は行けてたじゃない?」と言うと、
息子が言いました。
「もう、ねんりょうがきれちゃったよぅ…」
ハッとしました。
息子は、見えないところで、
神経をすり減らしていたのです。
「もう大丈夫」ってなぜ思ったか?
幼稚園に泣かずに行くことで、
私はすっかり
「もう大丈夫だ」と思っていました。
「もう大丈夫」
何が大丈夫だったのでしょうか?
認めたくありませんが、
私の中で、
「ふつうの子と同じようになった」
という考えが根底にありました。
本人の気持ちでなく、
世間の物差しで、
息子を見ていたんですね。
思えば、行きたがらない前兆はありました。
たとえば、トイレトレーニング。
息子は早生まれで、
まだトイレが間に合いません。
おもらしをして、
クラスの子にからかわれたこともあったみたい。
3歳って、そういう年頃なんですね。
息子は、自尊心が傷つけられたことでしょう。
そんな息子に、
「幼稚園に行けるようになって、スゴイねぇ」と
何も考えず、言っていました。
息子は、キツい想いをかくし、
「良い子」を演じていたのかもしれません。
小さい息子に、
良い子の振りをさせていたと思うだけで、
胸がキュッと苦しくなります。
子どもが寝たあと、
妻と話しあい
「行きたいときに行けばいいのでは」との結論に。
幼稚園に行くことが目的ではない、
子どもの想いに寄り添いたい、といった話をしました。
「世間の常識」より「子ども」を見る
「幼稚園に行きたがらない」
親としては悩みますよね。
このままだと集団生活になじめないのでは?
不登校になっちゃうのでは?
引きこもりになっちゃうのでは?
悪い想像が次から次に出てきます。
もちろん正解はありません。
何が正しいかなんて、全く分からない。
けれど、そんなときほど、
「世間一般の通説」でなく
「子ども」と向き合ってほしい。
子どもの声に耳を傾け、
子どもの成長力を信じ、
子どもの想いを受け止める
それしか親に出来ることはないのかな
と思います。
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